電車性能曲線図 1962年版

電車の性能を語るには、必要最小限このような性能曲線を見比べる必要があります。運転理論を少しかじる必要がありますが、これらのグラフがあれば、例えば72形の5M3Tの時速80キロまでの所要時間なども計算できるわけです。右図は阪和形のモハ20の性能曲線ですが、さすがに高速タイプだけあって最高速度は105キロまで認められていたようです。しかし、末期は各駅運用に入っており、この性能曲線を見る限りは阪和線の短駅間距離をこの性能で走るのは少し時間がかかっただろうなと思います。このような推論もこういう性能図があって初めて語れる事であり、単に見たままで「○○は△△線には適していない」というのがいかに的外れなケースがあるのかを、こういう性能図を見るようになってからはよく感じます。
少し、活用するには手間がかかりますが、運転についての研究をされてる方には必須のアイテムと思います。

2008.-6.27 Nobuyuki Nagao