2003年 5月11日(日) 大阪駅でも形式写真は撮れる?

103系を撮影するにあたって、きれいに形式写真を撮りたいけど、なかなか中2線以上あけてとれる場所が無い。
そんな声をよく聞くが、別に中2線開いていなくても、自分がそれだけホームの内側から写せば、実質的に中2線と同等の効果を得られる。
そこで、各種の写真を比較してみた。

2003年 5月11日 大阪 クハ481−101 1/125 f5.6 ISO1600相当 75mm相当

上の写真は大阪駅の10番線西階段の裏あたりから撮影したものだけど、ある程度の「雰囲気」は出ていると思う。
ちなみに、線路が1本はいることによってどれだけ開くかと言うと、おおよそ3.5メートル。
つまり、4メートルほどホームの内側から下がって写せば、実質中2線になるという事なのだ。

2003年 5月11日 大阪 クロハ183−805 1/60 f6.7 ISO1600相当 52mm相当 

上の写真が間を開けれたのに対して、下の写真は環状線ホームからの撮影で人が多かったので、黄色の線の若干内側(ホーム端より1メートルほど後方)からの撮影で、かつレンズも52ミリ相当でないと入りきらなかった。
写真は前面がクローズアップされるような形となり、後方が少し小さくなりすぎる。
私は、これでも十分に形式写真として重宝しているが、上記の写真と比べると、やはり上の写真の方が安定感というよりも、雑誌などでよく見る形式写真に近いための安心感がある。
ボンネット車とそうでない車両、しかも窓配置も違うので、目の錯覚を一部起こしかねないが、それでも下の方が頭でっかちなのは誰が見ても間違い無いところだと思う。

2003年 5月11日 大阪 クハ103−800 1/60 f6.7 ISO1600相当 67mm相当

この写真の撮影位置は、昨日のトピックに写真で出ていたと思う第三場内信号機付近まで下がっている。
つまり、車両最後尾から15〜20メートル下がり、かつホームの端から5〜6メートル内側に寄った位置からの撮影である。

2003年 5月10日 柏原 クハ103−848 1/90 f6.7 ISO400相当 63mm相当 

柏原駅で中2線で撮影した写真がこちらだが、上記のクハ103−800と比較してもらってもあまりアングル的に変わらない事がわかる。
よって、私としてはタイトルの「大阪駅で形式写真は撮れる?」という問いには「中2線相当で撮れる場所もある」と結論づけたい。

2003年 5月10日 柏原 モハ102−587 1/500 f4.8 ISO800相当 75mm相当

中4線程度あけると、このようにだいぶんと側面がよく見えるようになる。
そして、奥行きが小さく見えるというのがずいぶんと解消される。
ただ、写真を見てもらえばわかるように、どうしても車両自体が小さく写ってしまう。(トリミングが必須かな)
また、中2線でも撮影する場所を探すのに苦労するくらいだから、中4線で撮影できる場所なんてほとんど無いに等しく、この形態で撮影するにはとても苦労する。
電車区内での撮影ならこのアングルも比較的容易なのだが、営業車の撮影だと上記の様に走行中をねらうなどしない限りはかなり難しい。
これを営業車で駅に停車中に撮影するのが究極の形式写真なのかもしれない。

2003年 3月30日 石巻 クハ103−124 43mm相当 トリミングあり

究極のと言えば、こちらも一種の究極の形式写真。
中2線や中4線どころじゃない、中5線以上なければ撮影は困難。
距離が無ければ広角レンズを使うところから、真ん中と両端の間のゆがみが指摘される。
距離をある程度とれれば、標準レンズなどを使用でき、焦点距離を大きくすればするほど、そのゆがみは解消される。
ただ、上に紹介した形式写真類が前は大きく、後ろは小さく写っている事をよくよく考えると、これほど「ゆがんでる」写真は無い。
鉄道雑誌などになれた我々からしたら、この真横というのが違和感があるのだが、車体のゆがみという点では一番少ない写真かもしれない。

 

最後に

今回、大阪駅でも形式写真が撮れるか?と題して各種の写真を比較してみたわけだが、それは中2線という駅を探さなくても、中1線でも自分の写す場所を変えるだけで中2線と同等の効果が得られるんじゃないか?という事からなんです。
撮影の選択肢が多いと言うことは、効果的に撮影しやすくなると言うことでもありますから。

また、中2線の駅というのは限られてるので、置き換えが進むとファンの数も増えてくる。
当然の事ながら「自分が、自分が・・・」と先を争うようになる。
我々が気をつけなければならないことは、鉄道事業者に迷惑をかけないこと。
写真を撮るのは良いが、仮に事故やけがでもあったら、自分だけではなく、周りの他のファンにも迷惑をかけることになるからだ。

ファンの集中をさける意味でも、このように「えせ中2線」の場所を自分なりに探して、のんびりじっくりと103系写真を撮影するというのも悪くないもんだと思う。
もちろん、中2線の駅が悪いと言っているわけではないですよ。
また、ホームの内側から撮影すると言うことは、危険な線路側から離れる事ができると言うことで安全面でも利点があるしね(^^)

中1線でホーム内側から撮影する場合の欠点
 柱などの障害物があると思うように後ろに下がれない
 ホームに人が多いと思うように後ろに下がれない

このことから、下記のような駅が写しやすい
 ホームの屋根を柱で受けていない駅(環状線だと大正や芦原橋、営団東西線の相対式の駅もそうだったんじゃないかな?)
 日中の乗降客が少ない駅(環状線だと芦原橋など、出口と逆側で撮影するとより効果的)