2003年12月18日(木) クハ104−551

103系掲示板で前納さんが指摘してくれたクハ104−551の写真をアップします。
ごらんの通り、後位側台車の前にMGが見えていますよね。
また、MG用の通風ダクトも車体側面に取り付けられています。
これらの事実から、JRR編成表に書かれている補助電源装置がSIVというのはMGの間違いである可能性が高くなりました。

このように、現物を見てさえすれば間違う可能性の低いものでも、現物をあまり見ていないからか、こういった間違いは各誌の車両特集も含めて多いのが実情ですね。
私は「三現主義」と言って、「現場で現物を現実に見る」という事を心がけていますが、それでも見間違いなどのミスがでる位ですから、現物を見ないで物事を書いていれば当然の事ながら間違いは発生すると考えても良いでしょう。
現物を見ていて嬉しいのは、雑誌などに出ない「異端な部分」なども自分で発見できる事でしょうか?
気になった点も自分の目で確認できますしね。
車両研究というのは、とても範囲が広いのですが、どうも現車を確認してる人が少ないように思えます。
公式資料だけ調べればOKみたいになってしまうと、このようなミスが起こってしまうのでしょうね。
21世紀の車両研究は是非とも三現主義に基づく現車調査の比率が高まって欲しいなと思う今日この頃です。

ちなみに、下記の撮影方法が、これまでも進めていた後位情報(先頭車含む)の記録を一歩進めた車両4方向撮影記録です。
手間がかかるのと、車両の斜め方向から撮影する事から、床下配置・屋根上配置などの正確な位置情報は記録できないものの、これまでは遠くに小さくしか写らなかった車両後位側の情報や、海側・山側の比較などがやりやすくなっていると思ってます。


2003. 9.15 11:56 奈良


2003. 9.21 10:07 和歌山


2003. 9.21 10:05 和歌山


2003. 9.15 11:55 奈良