電車運転理論入門

02 難しい部分はブラックボックス

ホーム 103系の為の運転理論 鉄道ピクトリアル2010年6月号運転理論に異議あり 

使える部分だけ使えば良い

 運転理論は運転工学の上に成り立っているので、ブレーキ力といっても線路と車輪の摩擦係数やら線路表面の状態による粘着率やら実際に車輪に制輪子を押しつける為の空気圧やら、様々な部分が合わさって一つの公式なりになっている。
 さらに走り始めたら様々な抵抗がかかってきて、これらは実際の試験結果などで公式が変わるようなもので、むずかしーく言えば、専門家以外は語れないことになる。
 しかし、ここでは、運転工学についての詳細を語ろうとは思わないし、そんな部分まで語るだけの知識は私は有していない。そんなことで、例えば公式などを元にして、その公式に数値を入れる事で答えを求めていけば良いのではないかと思っている。
 世間で言うブラックボックスにしてもそうだし、例えば関数なんかもその一例だ。エクセルのユーザーは関数名と引数と戻り値の意味さえわかっていれば、その関数内で行われている処理について細かい部分を知る必要は無い。
要は、難しく考えるから先に進めないのであれば、難しい部分はブラックボックスにしておけば良いのだと言う考え方だ。

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